短編小説の書き方

短編小説の書き方:小説を書くのが苦手な人へ!短編を書こう
「短編小説の書き方」は、短編小説を書きたい人が、どうやって書けばいいのか、ということについてまとめています。
長編小説は、物語を長くして展開にメリハリをつけることで、読者を惹きつけます。だから、物語の長さに応じて、書くべきことが増えていきます。また、連載小説であれば、1つのエピソードが終わるごとに大きな山場を作っていく必要があります。
しかし、短編小説の場合はそうではないのです。物語の長さはまちまちで、しかも、山場を作るようなエピソードもないこともあります。
では、短編小説を書くときはどうすればいいのでしょうか。
1.テーマとモチーフを決める まず決めなければならないのが「テーマ」です。「テーマ」がなければ小説として成り立ちません。
小説には明確な「テーマ」が必要です。
どんな作品でも「テーマはなんですか?」と訊かれたら答えられるものでなければなりません。
たとえば『銀河鉄道の夜』のような文学作品では、「生命とは何か」「愛とはどういうものか」「正義とは何か」「真実とは何か」など、問い掛けられている内容は非常に具体的になります。
「テーマ」がない作品は、どんな小説なのかわからないため、読んでもらえません。あなたが「これは私の体験だ!」と言えるようなものでなければ、短編小説であっても読み手に伝わることはないでしょう。
2.プロットを作る 続いて必要になるのが「プロット(設計図)」です。この「プロット」をしっかりと作っておけば、執筆中に迷うことなくサクサクと書くことができます。もし途中で筆が止まってしまったとしても、その先に書くはずだった内容を把握しているからです。プロットさえあれば、あとは流れに任せて書き進めていくだけで、必ず完成させることができます。
逆に言えば、プロットなしで書いた場合、完成するまでいつになるかわかりませんし、途中で投げ出してしまう可能性もあります。途中で投げ出すくらいならまだマシで、場合によっては小説を完結できないこともあるのです。つまり「未完成品」が出来上がってしまいます。
小説に限らず「文章を書く」ということはすべてそうなのですが、とくに「小説を書く」場合は、最初にきっちりと「プロット」を作成しておくことが大切だといえます。
3.結末までの流れを考える プロットができたら、次に「結末までの流れ」を考えましょう。「結末までの流れ」が決まれば、そこで書くべきことも自ずと決まっていきます。
小説というのは「あらすじ」を決めてから本文を書くのではなく、本文を書いてから「あらすじ」を決めるほうが効率がよいのです。
あらすじを書いた段階では、まだ登場人物や舞台設定などが固まっていませんよね。そこに盛り込む情報を決めながら、本文を書いていかなければなりません。
しかし、本文を書き終わってしまったら、もう変更はできません。つまり「あらすじ」の段階ですでに物語の展開の方向性が大きく変わってしまう可能性があります。そうなると書き直しが必要になってくるかもしれません。
それを避けるためにも、物語をきちんと固めてから本文に取りかかるようにしたほうがよいわけです。
4.描写する順番を決める そして忘れてはならないのが「描写する順番」です。「描写する順番」によって読者に与えるイメージが異なります。「1行目の描写⇒2行目の描写⇒3行目の描写」というような流れだったら、「ああ、きっとこういうことが書かれているんだろうな」と予測できるはずです。逆にまったく見当違いのことを書かれてしまったら、読む気が失せてしまいますよね。だから、「描写する順番」はとても大切なのです。
5.場面転換の数を減らす 最後に「場面転換の数」を減らしましょう。シーンが変わるたびに「ここを書こう」「ここは書かないでおこう」と考えなくてはなりません。これでは執筆スピードが大幅に落ちてしまうでしょう。
また、ひとつのシーンで同じ人物が何度も登場するのもよくありません。ひとりのキャラがひとりの会話に登場する程度に抑えるほうがわかりやすいのです。
以上のことをふまえて短編小説を書きましょう。長編小説よりもずっと楽に書けるようになりますよ。